秋が深まってきました

11月に入ってそろそろ炉の準備をする季節になりました。昔の習わし通りならば亥の日亥の月に囲炉裏の準備をするそうで、今年は11月4日がその日にあたるそうですが、私が先生に習った時期は「柚子の実が色づく頃」と記憶にあります。

先生のお宅に炉の準備のお手伝いにお伺いしたのも懐かしい思い出です。その日ばかりは先生もスラックス姿で、番茶で湿らした灰をザルで篩って、炉に入れます。四隅が盛り上がるように入れたら次は五徳を据えます。それがなかなか厄介で、五徳が高すぎても低すぎても茶釜に柄杓が上手く掛かりません。何度かやり直してようやくバッチリ決まった時の嬉しいこと。そして出来立ての炉でお茶を一服頂いた時の美味しいこと。どれもいい思い出です。

我が茶室青海波は残念ながら電熱なので、手軽ですが味気ないです。炉畳を上げて炉縁を据えてスイッチオンです。